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医学部に半年で合格した男の参考書とその使い方(②:化学編)
こんにちは、みにごりです。
今回は受験で使用した化学の参考書とその勉強法を話していきます。
また、他の科目の勉強法の記事は以下に貼ってきますので、参考にどうぞ。
結論:化学は暗記+計算慣れが大事
化学は理科科目の中でも暗記量が多い科目です。
また、理論化学などでは細かい計算が頻出です。
よって物理などと比べて点数が安定するのに時間がかかると思います。
前提条件として、早慶、旧帝大の工学部に過去1浪時(10年ほど前)に合格していました。
その程度の学力があったと承知ください。
到達レベル
共通テストでは9割、駿台の冠模試(北大)でも大体偏差値60程度でした。
化学は苦手科目だったので、最低限基本問題を確実にとる方針でした。
大体どの大学も理科2科目でまとめて試験を行うので、物理は得点重視、化学は大コケしない様にしていました。
参考書①実戦化学重要問題集
数件出版より化学重要問題集です。
今回の医学部受験において化学の根幹を担ったのはこの参考書でした。
この本は化学の頻出問題を網羅的に学べる本です。
この本を8-9割マスターしていれば受験化学の基本問題で迷うことはないでしょう。
こういった化学の網羅系の演習本は他にもあります。
例えば化学の新演習などもありますが、こちらは東大などの難関大志望向けです。
- 化学で他と差をつけたい方
- 難関大を受験する方
であれば選択しても良いですが、それ以外の方は化学の重要問題集で十分かと思います。
重要問題集の使用期間・方法
- 1周目:A問題の必修のみを解く(1ヶ月程度)
- 2週目:1週目で取りこぼしがあったもの+残りの問題を解く(3ヶ月程度)
なお、演習した順番は理論→有機→無機でした。
理論を先に行ったのは化学全体の基礎を学びたかたったからです。
次に有機を行ったのは無機に比べ暗記量が少なく得点につながりやすいからでした。
まずは手早く1周!
科目を学ぶ上で大事なのは、科目の全体像を把握することです。
重要問題集の1周目A問題の必修のみを解くことで、
- 化学がどんな内容を扱うのか
- 化学で確実に抑えておく場所はどこか
を学ぶことができました。
常に問題の仕分けを行う
化学に限った話ではないですが、解ける問題と解けない問題を整理整頓していくのが大切です。
明らかにスムーズに解ける問題に関しては、次解かないよう×印などしてふるいわけましょう。
2週目以降ではすでに解いた問題の中で解けなかった問題のみを選び、加えて未着手の問題を演習しました。
計算はきちんと行う
化学は有効数字の計算が必要です。
明らかに計算が不要でない限りは計算を行いましょう。
特に理論分野の
- 溶液
- 気体
- 電池・電気分解
あたりは計算が複雑になるので、注意が必要です。
参考書②化学の新研究
網羅的な化学の参考書です。
尋常じゃない分厚さです。(832ページ!)
まともに読み出すとキリがないので辞書的な使用方法でした。
重要問題集で演習した時に、その説明が足りない箇所をつまんで読むようにしていました。
情報が過剰なため、割り切っての使用をおすすめします。
参考書③視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録 数研出版編集部/編
化学の新研究と同様に辞書的な使用方法をしていました。
化学は数多くのイメージが存在します。
重要問題集だけではイメージができないため(特に無機の色など)、イメージを膨らませるために使用していました。
なお、なかなか重さがあるので持ち運びには不向きです。
大人しく家で使いましょう。
参考書④共通テストや志望校の過去問
直前期に実践演習用として使用していました。
志望校での過去問は
- どの程度の難易度か
- 時間配分はどうか(他の理科科目との兼ね合い)
共通テストに関しては5年分解きました。
加えて、無機に苦手意識があったため無機部分のみ追加で5年分解きました。
終わりに
化学は理系科目の中でも暗記量が多く、計算も大変な科目です。
他の科目と比べ、演習する順番や、日々の計算の慣れが大切になります。
暗記に関しては、頻出事項に限定して覚えていくのが得点につながりやすいです。
なので選んだ問題集(私の場合は重要問題集)に関しては隅から隅まで覚えるつもりで日々演習しました。
愚直に一冊絞って演習していくだけでも偏差値60は狙えると思います。
また、勉強開始の8月から11月にかけては理論と有機はしっかり、無機はさらっと流すイメージにました。
無機は暗記の要素が多く、直前に詰め込んだ方が得点につながると考えたからです。
12月は重要問題集の無機+志望校の過去問といった形で演習していました。
その他聞きたいことなどあればtwitterやお問合せまでお願いします。