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医学部に半年で合格した男の参考書とその使い方(⑥:国語編)
こんにちは、みにごりです。
今回は医学部受験で使用した国語の参考書と使用方法について説明します。
その他の科目の勉強法の記事は以下に貼ってきますので、参考にどうぞ。
到達レベル(この勉強法で目指せる得点)
共通テスト:8割程度を狙えます。
具体的な内訳は、
評論文・小説で7割
古文・漢文で9割
です。
センス以外でカバーできる部分を狙う
よく、国語はセンスの科目、得点を上げるのはコスパが悪い、といわれます。
確かに、昔からの読書習慣がある人の方が読むスピードが速いでしょう。
ただ、読書習慣が無い人やセンスが無い人はどうしたら良いでしょうか。
それは、それ以外の箇所で得点を狙うことです。
具体的には現代文の頻出語+古文・漢文の範囲を狙うことです。
共通テストは過去問演習が大事
共通テストは時間配分や問題形式が独特です。
時間配分は80分しかないのにも関わらず、評論・小説・古文・漢文の長文を4つも読む必要があります。
戦略的に、どの単元に最大でどの程度時間を使う決めていくことが大切になります。
そして、決めた時間配分を過去問などで時間を演習を積むことが大切です。
これにより本番慣れができ本番で焦らなくなります。
普段から時間を測って過去問を演習しましょう。
また、選択式というのも大きな特徴になっています。
正答には正答たる理由があり、誤答には誤答の理由が存在します。
現代文は様々な解釈ができうる科目です。
それを誤答と言い切るためにはどうしたら良いのでしょう。
それは、誤答にツッコミどころを持たす、ということです。
例えば、「必ず」「絶対に」「全て」など、の強調表現が含まれるものは誤答の可能性が高いです。
全部が全部と言い切れないからです。
過去問演習していくと、そういった「誤答の理由」がうっすら見えてきます。
演習を続け、共通テスト独特の選択肢の絞り方を研究しましょう。
暗記できる箇所は暗記する
暗記でカバーできる箇所は暗記してしまいましょう。
具体的には古文の文法、単語、敬語、漢文の句形等です。
規準となる参考書を一冊やり込めば得点は安定します。
暗記項目は寝る前にやる→翌朝確認で暗記効率を上げる
暗記科目は寝る前の時間と相性が良いです。
人間は寝ている最中に記憶の整理を行います。
そして、記憶内容を定着させるためにある程度の期間が必要になります。
なので、
寝る前に覚える→寝る→内容の整理→翌朝復習→定着
を狙えます。
寝る前は暗記科目のゴールデンタイムなので、辛いですがどんどん詰め込んでいきましょう。
参考書①現代文キーワード読解
Z会から出版されており、現代文で頻出の語彙がカテゴリー毎に掲載されています。
入試問題を題材に、その語がどの様に使われているか学べます。
現代文版の速読英単語の様なものになっています。
最低限の現代文・小説で求められる頻出語の意味を確認できます。
過去問演習をする前に一周しておきましょう。
現代文キーワード読解のメリット
この本のメリットは以下の通りです。
①網羅性が高いこと
②見開きで手軽に持ち運び可能
①に関して、共通テストで出題されるレベルの語彙がまとめられているため、どの分野の問題が出ても対応可能です。
②に関して、現代文の評論文をコンパクトに持ち運びできる参考書はなかなか少ないため、手軽に演習が可能です。
参考書②ステップアップノート30古典文法基礎ドリル (河合塾シリーズ)
古典文法の書き込み式のドリルです。
この本で最低限の古典文法・敬語・常識が学べます。
ドリル式になっており、手軽に演習を行える良書です。
係り結び・助動詞・敬語は文章読解の肝になるので、しっかり演習しましょう。
参考書③古文単語ゴロゴ プレミアム+ (古文ゴロゴ)
古文の単語集です。
ゴロゴは頻出の古文単語をインパクトのあるゴロとイラストで覚えられます。
さらに、ランク別になっているため、頻出語から学習が可能です。
また、音声付きのため、移動中に単語の暗記が可能です。
移動中は英語のリスニングを行う方も多いかもしれませんが、必要に応じて移動の時間を学習に充てられるのは効率的です。
参考書④:漢文早覚え速答法 共通テスト対応版
漢文の句形、単語暗記学習用の参考書です。
漢文に関してはこれ一冊で十分です。
最小限の漢文の句形・単語に絞ってある
本書は必要最低限の頻出句形・単語しか掲載されていません。
漢文は様々な解釈ができますが、大学入試ではこの形でしか問われないことを強調して書かれています。
本書では大学受験での策問者の出題意図がわかりやすく書いてあります。
なぜ、この選択肢が正しく、他の選択肢がダメなのか
を端的に述べており、説得力があります。
漢文のエッセンスのみを学べるので、実践的に漢文の力を向上できます。
参考書⑤:共通テスト過去問研究 国語 (2023年版共通テスト赤本シリーズ)
メインの演習書です。
上で得た参考書の知識を活かし、演習していきましょう。
最低10年分は行うことをおすすめします。
時間配分が大事
時間配分を事前に決めておき、本番中も淡々と次の問題に移る練習をしておきましょう。
ちなみに、私は以下の時間配分で演習しました。
漢文15分→古文15分→現代文25分→小説25分
大抵、問題の選択肢が2つまでに絞れて後どうするかを悩むことが多いと思います。
しかしそういった場合、考えても焦るだけです。
直感でも良いので、早く決めてしまって次行った方が総合点は高くなります。
復習はしない
復習はおすすめしません。
本来勉強は復習が大切ですが、国語に関しては問題への慣れが大切になります。
復習するくらいなら次の問題に移り、一問でも多く演習量を積んで試験慣れしているかが肝心です。
使用方法・期間など
- 9月:受験勉強初期に科目の選定、使用する教科書を決定
- 11月:学習スタート。現代文キーワード読解、古文単語、古文文法、漢文句形の本をとりあえず1周
- 12月~1月:共通テストの過去問を10年分解く、必要に応じて上記の本をパラパラみる
直前期は国語に演習が一番時間がかかりました。
辛いですが、頑張っていきましょう。
終わりに
国語は理系学生にとってなかなか時間をかけられないため、効率的・戦略的に取り組んでいく必要があります。
特に時間がシビアな科目なので、基礎事項を早めに抑え、演習メインで実施していきましょう。
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